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パールバックと言えば大地

超大作の大地を喘ぎながら必死で読みきったのは40年も前だったかもしれない。
でも、それ以来パールバックの他の作品を探した事も無かった。
このところ義父の遺した全集を一冊ずつ読んでいるが、四冊目に手にしたのが
パールバックの「母の肖像」だった。まだ、読み始めたばかりだが1800年代から
1900年に掛けてのフランス、オランダ、アメリカ、中国が物語の舞台だ。
「大地」よりこの作品でノーベル賞を受賞したらしく遅まきながら出会えてよかった。

主人公の「母」はどこにでもいそうで、実は他の誰とも比べようも無く不思議な魅力と
知性を備えた人だと思う。何より、子供たちみんなから尊敬と信頼の眼差しで見られている事が
ちょっと羨ましくさえ思えた。今更見習うことも出来ないけれどせめて心の糧となり少しでも
豊かな気持ちになれるよう願っている。

読み終えるまで暫くかかりそうだけど、日々の雑事の中でほんの数頁でも読書は大きな楽しみに
なっている。
by gerakon | 2011-09-18 17:43 | Comments(0)

ゲラ子のアラ還日記改めヴィオラばばの時々日記とします


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