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梅干の梅

私は梅を漬けた事が無い。
特別好きじゃないし、体にそんな塩分摂りたくないというのが
一番の理由だが、実はその行程がややこしくて失敗の可能性が高いと
聞いているので、まず取り掛かる気になれないというのが本音だ。

この度、私も役員をしている会で、大量に梅が手に入ったので
みんなで、作業分担して15キロほど漬けましょうという案が
持ち上がった。私にとっては未知の世界。すぐに頑張りましょうなど
言えるわけも無い。まず、困った時のネット検索。

梅焼酎はしばらく毎年のように作っていたがそれでも衛生面とか
随分気を遣っていたものだ。梅干はその比ではない。

これは大変!無理ですとお断りメールを打ったが80代の熟練者が
「私にお任せなさい」と言われたとかで、あれよあれよと言う間にお願いする
ことに決まっていた。

ただ、梅そのものを見ていないので、まず写メールで送ってもらった。
思わず息を呑むほどの鮮度の悪さ・・・。笑
でも、比較的きれいなものを選んで、そのご婦人にお届けした。
戦中戦後を生きた人なので廃棄処分などはとんでもないとばかり、
物凄い労力を使って挑戦してくださった。

これほど酷い梅を使ったことは無いが、長年の経験を生かし、何とかなる
はずだと自信を持って臨まれたはず。

ところが渋味、苦味がどうしても抜けなくて、とうとう諦め、お塩
赤紫蘇など加えた大量の梅を涙を流しながら、廃棄せざるを得ない
状況になってしまった。

梅そのものを見ないで依頼した人も、また見てもなお、断わらなかった
人も、みんな悔やんでいる。
結局、無料だからと持ち込んだ人も、私と同様梅を漬けた経験が無いから
どの程度のものが良いのか見当もつかなかったわけだ。

全て善意で進んだ話なので、誰かにぶつけるわけにもいかず、挑戦してくださった方は
ヘトヘトになり、ただ、苦くやり切れない思いだけが胸に残ったことになる。

結局、私は発言力は全く無いけど、写メールで見た段階で、こんな酷いの店頭
でも、見たこと無いし、あったとしても誰も買わない。やめましょうと頑張れば
良かったのかもしれないと思う。

勿体無いという気持ちが、災いしたものすごい反省材料になった一件だった。
by gerakon | 2013-06-26 16:20 | Comments(0)

ゲラ子のアラ還日記改めヴィオラばばの時々日記とします


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