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母と最後の別れ

ブログを開設して母の事を何度語ったことか・・・・。落ち着いたら読み返してみたいと思っている。
99歳。大変高齢であり、本人も家族葬を希望していたが兄としては、どうしてもここまで
頑張った母に感謝の気持ちと、せめて多くの方々に見送って欲しいとの思いだったのか
一般の葬儀を・・・と貫いた。通夜葬儀にそれぞれ100人を超える方々が参列して下さった。

結果的には母の甥姪も大勢駆けつけて、皆が『お別れが出来て本当に良かった、ありがとう』と
涙をこぼしながら言ってくれたので兄の最後のわがままを、母は困惑しながらも喜んでくれた
かもしれない。

娘としては知ることの無い母の側面をあらためて皆さんから教えて頂き、お話しする度に涙がこみ上げる。
母は想像以上に周囲の方々から愛され、尊ばれていたのだと知る事が出来、今回の葬儀は足を
運んで下さった皆さまにはご迷惑をお掛けしたけれど、心に沁みる時間となった。
ずっと同居してきた兄にとっては、人として母のことが誇りだったのかもしれない。

母には娘として居心地良く過ごして欲しいばかりに色々忠告したり苦言を呈してばかりだったが
『老いては子に従えだね~有難う』といつも謙虚に受け止めてくれていた。
私がそのまっすぐな生き方そのものを教わるべきだったのだ。暫くは反省で胸が痛むことに
なりそう。

棺にお花を皆の手で埋める時、40歳も過ぎた男の孫達が声を上げて泣き、それを目にした方々が
これが百歳を目前にした老人の葬儀かと驚かれたと聞いた。
同居していた孫の事を綴った日記の箇所を切り抜きスクラップのようにしてそれぞれに5年ほど前に
手渡していたようで、ぼくの宝と言って見せてくれた。
『棺に入れてあげる?』と言ったら『それは無理』と笑っていた。

私自身、ホッとして淡々と送る事になるかと思っていたが、親の死はこんなにも悲しいものと
思い知った。

母の事がブログに登場するのはこれで最後かな・・・いや何だか色々思いだしては書きたくなる
かもしれない。
Commented by きずつば at 2015-12-14 13:40 x
読んでいて胸が詰まりました。
身内との別れは、時間が経つほど悲しみが大きくなりますし、存在の大きさを思い知らされますよね。
仕方ないことなのですが、辛いですね。

お母様、周りの人達に愛されていたんですね〜お母様の人柄が偲ばれます。

ヴィオラさん、お辛いでしょうけど、お身体をどうかご自愛くださいね。
Commented by gerakon at 2015-12-14 14:36
きずつばさん、コメント有難うございます。
何の変哲もない個人のブログですが時折、ふと自分の気持ちを
きずつばさんに聞いて頂いているような錯覚に陥る事があります。
これまで本当に沢山の優しい言葉を掛けて下さいましたね。
感謝の気持ちで一杯です。

これからは楽しく、面白いボケ話などで日常が埋められたら良いのですが…。
今後もお付き合い宜しくお願いいたします。
by gerakon | 2015-12-13 16:47 | Comments(2)

ゲラ子のアラ還日記改めヴィオラばばの時々日記とします


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